デジタルタコグラフは略してデジタコとも呼ばれており、義務化が拡大しつつある事もあって話題となっています。それでは、このデジタルタコグラフを導入するにあたって想定されるメリットはどんな部分があるのでしょうか。そもそもこのデジタルタコグラフが実用化される以前には、アナログ方式のアナログタコグラフが使用されていました。この当時では車両の走行距離や速度、時間という記録くらいにとどまっており、計測されたデータも円グラフを専門知識を持つスタッフが解析するといった方法でした。
これがデジタコになる事で、解析ソフトなどの構築を済ませておけば専門知識などは必要なく、どのスタッフでも容易にデータが解析できるようになったのがメリットでしょう。また従来の運転日報なども手書きが主な時代でしたが、デジタル化によってメモリーカードによる書き込みで済むというのも大幅な効率アップとなります。そしてデジタルタコグラフを導入する事によって、アナログ時代のデータよりもさらに多くの運行情報を記録できるようになったのもメリットです。法定3要素となる運行距離と速度、時間という最低限のデータだけではなく、運転時の急加速や急ブレーキ、アイドリングの情報なども計測可能となりますので、燃費運転へと役立てる事もできます。
最新式のデジタコであればGPS搭載機器も珍しくありませんので、現在位置や運行ルートの効率化、急なルート変更への対応など幅広いメリットが想定されるでしょう。